世界のサッカー応援スタイル



カリスマサッカー雑誌
サッカー批評』責任編集!

ゴール裏に響き渡る熱き応援歌&チャント
「月曜日、ミランのマフラーでケツを拭くのが最高の喜びだぜ!」

応援のスタイルはその国、その土地の歴史、風土を色濃く反映しながら多種多様な発展を遂げている。つまり、そのクラブの応援が何たるかを知ることは、クラブの歴史、アイデンティティを知ることにもつながるのだ――。

本書に登場するファンの大半は「傍観者」ではなく「当事者」として愛するチームを応援している。ファンの熱い応援がチームを力強く後押しすることもあれば、行き過ぎた行為がチームに悪影響をおよぼすこともある。ファンと選手、ファンとクラブ、運命共同体でありながら、その関係は一筋縄ではいかない。
応援とは一体何なのか? 「12番目の選手」と呼ばれる人たちの存在は、サッカーにおいてどれだけの力を持っているのか、それを本書では紐解きたいと思った。(本書「はじめに」より)

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

日本では比較広告もしていないし、ライバルを貶めるような応援も聞いたことがない。そういう文化があまりないのだろう。だからこそそう思うのかもしれないが、この本で紹介されている諸外国の応援の歌詞はあまりにも酷すぎるね。相手チームの歴史や街をバカにするものから、審判への脅迫、その歌詞たるや、放送禁止用語の連発である。

Jリーグに行くと、ハーフタイムには『世界で一番安全なスタジアムを目指そう』との呼びかけがあるけれど、世界のスタジアムがこの本に出てくるような雰囲気なら、すでに日本のスタジアムの安全度は世界一だよね。このように殺伐とした雰囲気では、小さい子ども連れの家族での観戦は向かないよな。

とはいっても、いつか機会があれば、カンプ・ノウ(約10万人収容)でクラシコ(FCバルセロナレアルマドリード)を見てみたい夢もある。何年前だったか、この試合をテレビで見ていたら、発炎筒はすごい勢いで焚いているし、ウイスキーのビンなどがピッチに投げ入れられ、しまいにはなぜか『豚の頭』まで投げ入れられていた。(こんなもの、どうやって持ち込んだんだろうね。)その場にいて雰囲気を味わいたいが、とても危なくて(w

さて、サッカーの応援スタイルにはほとんど知識がないおいらだが、VFの応援はアルゼンチンスタイルと聞いたことがある。(間違っている可能性は高いが・・・)オリジナルのチャントを織り交ぜて応援する様子は、他のJリーグチームにはない特徴的なものだね。彼らのように一生懸命声を出して応援する『当事者』となれば、負ければ悔しいし、勝てば『傍観者』より何倍も嬉しいのだろう。
おいらは『傍観者』なのでゲーム全体を眺められる場所からの観戦が好きだし、アウェイの街を観光して、勝っても負けても楽しく帰ってくるのが好きなようである。