八朔の雪―みをつくし料理帖



高田 郁

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一個人 2010年 01月号の中で紹介されていた、『2009年の評価の高い本を読んでみよう第二弾』。
第一弾で思い切りコケてしまったので、恐る恐る読み始めてみたが。こちらはけっこうよかったです。

今も、そしてこれからもたいへんな時代だが、この当時を生きる人にとっては、天災や病気などで身近な人を亡くしてしまうことは多かったのだろう。そんな時代を一生懸命ひたむきに生きる女性の物語だね。

設定の細かい部分には突っ込みどこがかなりある気がするが、読後感が爽やかに感じるこの本、読む人に、『自分も、明日から一生懸命頑張っていこう』と思わせるような素晴らしい作品ですね。