青空が仰ぎたい。

六月二十八日

 青空が仰ぎたい。 太陽の光を全身に浴びて、大地を心ゆくまで踏みしめたい。 
すがすがしい新緑の木の葉の匂ひを肺臓一杯吸ひたい。 
さうして精一杯働いて働き抜きたい。 人はすべてを失つたとき此の心が湧く。

元歩兵中尉・竹嶌継夫

 

このブログタイトル『青空が仰ぎたい』は、ご存知の人もあると思いますが、二・二六事件で死刑になった青年将校が獄中で書いた詩です。

当時は農村がとても疲弊していたり、一部の特権階級の腐敗が蔓延るのを見て青年将校たちが決起したと言われています。この事件への感想などは省略しますが、陸軍士官学校を首席卒業という、とても優秀であった竹嶌継夫中尉は死刑を宣告され、獄中で何を思ったのでしょう。後悔でしょうか、満足でしょうか。

この詩からは、「青空のもと、太陽の光を浴びて普通に働いて、普通に生活していくことが一番尊い」と、死を前にして心より思っているように感じます。

僕も50才を過ぎてしまいました。自分にはもっと何か出来るはずだと思っていた若い頃と違って、今は普通であること、健康であることが何より貴重だと思っています。松尾芭蕉の句に「旅に病んで 夢は枯野を かけ廻る」 とあるけれど、同じようなことだと思いますね。「人はすべてを失つたとき此の心が湧く。」ものなのでしょう。

詳しいことはこちらでおいおいと話していきますが、今を頑張ってアーリーリタイアをして、「日本全国や世界の風景で青空が仰ぎたい。 太陽の光を全身に浴びて、大地を心ゆくまで踏みしめたい」と心から思っています。

これはそんな僕の思いを実現していくブログです。また、山岳の記録などもまとめていき、大げさかもしれませんが僕の人生の集大成としたいと考えています。みなさんよろしくお願いします。