■平成27年9月24日(木)
萩原さちこ 西股総生
天守のない戦国時代の山城こそおもしろい! 城ファン代表の「城メグリスト」と
山城研究歴30年の「ナワバリスト」が、奥深くバラエティーに満ちた山城歩きに、
あなたをご案内します。今日から歩ける、図版満載のオールカラー山城歩き入門書
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私は城が好きである。あまり好きなせいか、どの城趾に行ってもむしろ自分はこん
なものはきらいだといったような顔を心の中でしてしまうほど好きである。
だからできるだけ自分の中の感動を外らし自分自身にそっけなくしつつ歩いてゆく
のだが」\r\n\r\nというのは、故・司馬遼太郎氏による『街道をゆく』の中の有名
な一文ですね。
僕は改めて言うまでもなく城が好きである。中でも廃城がいい。
きらびやかな鉄筋での復興天守閣など興ざめしてしまう。
昨年、アウェイ名古屋戦
に行ったとき、岩村城と名古屋城に寄った。岩村城では山道を登り、見事な石垣を
見た後、天守跡より街並みを一望したときには時を忘れるような感覚を覚え、しばし
至福の時を過ごしたものだ。それに比べて名古屋城では、とくに感動もなく・・・
それにしてもこの本にでてくる山城はかなりマニアックだ。
しかも城の
見方も実際に自分の足で藪をこぎ周囲を見てまわるなど、
僕みたいに順路にし
たがって「さらっ」と見て、行った気になる人間とだいぶ違う。参考になりました。
久しぶりに購入してみたい一冊です。