十四番目の月

オープン当初から一回は行ってみたかった『十四番目の月』、楽しみにしていたけれどなかなか行く機会がなかったな。今回は思い切ってyhasさんと突撃してみることに。

いつものごとく会社で一番偉い人に駅まで送ってもらう手配はしてあったのだが、時間になっても帰社していない。連絡してみると、会議が終わらなくてまだまだ帰れないそうだ。調べてみると、ほうほう、6:10頃に家から甲府行きのバスあるのだな。急いで帰宅すれば間に合うな。バスで甲府まで飲みに行くのは初めてだ。

バス停で待っていると自転車に荷物を満載した浮浪者が芦安方面から来た。驚いたのはその格好だよ。上半身は裸、下も短い短パンのようなもの。そんな格好で雨が降っているのに傘もささずに元気に自転車を押して飛び回っている。
おいらはバスに乗ってそのおじさんを観察していたらバスの運転手さんが話しかけてきた。運転手さんによると、このおじさんは昨日は甲府にいたし、毎日けっこうな広範囲を行動していてバスの運転手さんの間でも評判ようだ。この寒いのに、体調を崩さないよう、そしてこれからのおじさんの人生が幸あるものであるよう心から祈るよ。

『十四番目の月』の近くは、赤ちょうちん風の店が賑やかで最近盛っているとの話も聞いたことがある。いくつも店があったが外からでは様子は伺いしれない。



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『十四番目の月』はこんなとこ

店へ入ってみると、内装などがおいらたちにはちょっと上品すぎて落ち着かない。どこか居心地の悪いような気もするが、飲み始めれば気にならなくなるね(w

料理は3,800円のおまかせコースを頼んでみる。どれもとんでもなく高いレベルにあり、店の真摯な姿勢が伝わってくるね。おいしくいただきました。
お酒のほうは、

南部美人(なんぶびじん) 純米吟醸 
正雪(しょうせつ) 「無量寿大吟醸 
義侠(ぎきょう) 純米大吟50%精米小仕込み 
王祿(おうろく) 【丈径(たけみち)】純米吟醸生原酒 
秘(ひそか) 純米大吟醸 山田錦38% 

などなどをいただきました。中でも義侠、これはおいらが一番に好きな蔵なんだけど、このお酒をぬる燗で飲んだら口の中がすべて酒の旨みで満たされて、その美味しいことといったら言葉もないね。世間では新潟の蔵に多い、淡麗のものがもてはやされる風潮にあるけれど、おいらは芳醇旨口のこのような酒こそがいいね。
最後のシメで飲んだ、王祿の【丈径】もすさまじい出来栄えです。思わず唸って黙ってしまいました。今思い出しても生唾ごっくんです。

料金のほうは、料理3,800円+お酒代なのでけっして安くはないけれど、料理もお酒もどれも『本物の味』でとても満足なものでした。とにかく大満足なこのお店、またここにくるためならば毎日少しづつでも積み立てしたいものである。

塩崎駅からは本当は走って帰りたかったのだが、強い雨なので傘をさして自宅まで全力早歩きする。50分ちょっとかかったけどあっという間で苦にならないね。10:30には帰宅しました。