牛乳を飲もう

知り合いの酪農家が先日廃業しました。

報道などで、輸入飼料の高騰による酪農をとりまく環境の厳しさについては
みなさんご存知かとも思いますが、消費者が思っている以上に事態は深刻の
ようです。
一般的に生乳を生産するコストのうち、4割が飼料費で占められているとい
われますから、この飼料費がわずか1年の間に1.5倍になってしまっては
厳しいですよね。

この酪農家もこれから将来、経営努力ではどうにもならないとの判断から自
主廃業を決めたようです。

全国的にも酪農は廃業化が加速しているとのニュースを目にしたことがあっ
て心配していたのですが、先日の報道で『北海道内の酪農家が生産する原料
乳の08年度の販売価格が07年度より平均約8%値上げされることが決定
した』とありました。これで経営が苦しい酪農家も少しは息がつけるといい
のですが、心配なこともあります。

国内乳生産量の約半分という圧倒的なシェアを占める北海道産の原料乳の価
格上昇するということは、今年は乳製品の小売価格は上昇することで間違い
ないでしょうが、心配なのは『消費者がそれを受け入れられるのだろうか』
ということです。

先日、家族で買い物に行ったときも「たまには『とろけるチーズ』でも買お
うかな」と思い値段をみてみると、なんですかあの殺人的な値段は・・・・
各社5枚入りにしたり8枚入りにしたりいろいろと工夫はしているようです
が、1枚あたりの値段に直してみるととても庶民の口に入る値段ではありま
せん。我が家では結局買うことを諦めてしまいました。

このように、価格の高騰 → 消費者の買い控えになってしまいますと、○○
乳業などの乳製品メーカーも売り上げが減って厳しいですよね。そうなれば
原料乳価格の引き下げ要求もでてくるでしょうし、もしそうなってしまえば
再び酪農家が経営危機になりかねません。このような悪いほうへのスパイラ
ルに陥らなければよいのですが・・・。

解決策の案ですが、また機会があったら書いてみようかな。