エウスカディ 上 下



1971年。スペインとフランスの国境にまたがった地方、バスク。この地でフランコ政権からの独立を目指し武力闘争を続ける過激派組織ETAバスク祖国と自由”に、日本赤軍のメンバー吉岡良輝が合流した。男は組織の切り札となり、首相暗殺テロに身を投じる―。





2005年、アテネ・オリンピックの元柔道スペイン代表選手アイトール吉岡は、死別した父がETAのテロリストだったことを知らされる。だが事情を知るはずの母マリアは失踪し、当時を知る者も次々と消されていく--。

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おいらの好みとしては、本を読むからにはその本を読むことで何か一つでも勉強になるようなものがいいな。物語を読めば歴史や背景などがわかる昔の船戸センセイのようなのがいいね。そんな期待で借りてきた。過激派のテロなんて大嫌いですがね。

さて、この物語はスペインからの独立を目指し武力闘争を続けるバスク地方の過激派組織、ETAバスク祖国と自由』。1970年代と2005年とで交互に物語が展開されるという珍しい二元構成となっている。

最後には驚きの結末が。もしかしたらと予想できていたけどね・・・