チャリンコ日本一周記―女ひとり2年7ヵ月



川西 文 (著)

女だってひとりで旅したい。23歳で旅に出て帰ってきたのは26歳。自転車に寝袋・テントを積んで、ざる・まな板・煮干し・かつぶし・洗濯ばさみも積み込んで、ゆったりたっぷり日本列島を楽しんだチャリンコ漫遊記。「どうしてそんなにかかったのか」って?それはまあ、いろいろありまして…。

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著者は住み込んでバイトしたり、いろいろな人と知りあったりと、人と人の出会いを大事にして日本一周を成し遂げたんだな。
でも、前に読んだ『原○ャリ野郎のハラペコ日本一周』もこの本もそうだが、居候とか人にご馳走になったりとか、人の好意に甘える機会があまりにも多すぎないか?旅人たるもの、自分の都合で旅に出ているのだから、衣食住は自分で完結するべきだと思うのだが、いざ旅に出てしまえばこういうふれ合いに飢えるてくるのかもしれないね。

さて、著者は駅に泊まったときには不良高校生に絡まれ怖い思いもしたとのこと。おいらたちは不良高校生に絡んだぞ(w 
友人Kと北海道ツーリングのときに釧路近くの駅に泊まった。すると朝には高校生が4~5人、「こいつら邪魔だ」(ぜんぜん邪魔な場所ではないのに)「死んでいるんじゃないか」「蹴飛ばしてみろ」とかうるさい。しかも煙草を吸いながら大騒ぎだ。その騒ぎで起された友人Kはすこぶる機嫌が悪い。こいつは身長も180cm近いし見た目も怖いからなあ。「俺を蹴飛ばしたいのはどいつだ!」と怒鳴るなり並ばせて説教である。高校生は下を向いてしまって・・・
すると今度は、それを見ていた掃除のおばさんがおいらたちにやんわりと言う。『さあさあ、旅の人、始発の時間前には出ていってくださいね。そろそろですよ。』おいらたちは早速荷造りをし、急ぎ退散しました。思えばこのおばさんが道東で最強だったな。

この本の表紙に写真があるが、こんなにたくさんの荷物、登り坂ではとてもたいへんなようである。今は電動アシストがあるから楽だね(w ところで先日書いた自転車旅でのリヤカーだが、自分の中では斬新な発想かと思っていたのだが、自転車の世界では『サイクルトレーラー』として普通の存在しているものらしい。




しかしまだ、『サイクルトレーラー』に寝泊りできるようなものを作った人は見つけていないぞお。

http://www.space-device.com/hydropak.html

こんな発電機を積んだりソーラーパネルをつけたりすれば、バッテリーの充電や、生活に必要な電力をまかなうことができるのだろうか。