パラドックス13



東野圭吾

13時13分からの13秒間、地球は“P‐13現象”に襲われるという。何が起こるか、論理数学的に予測不可能。その瞬間-目前に想像を絶する過酷な世界が出現した。なぜ我々だけがここにいるのか。生き延びるにはどうしたらいいのか。いまこの世界の数学的矛盾を読み解かなければならない。

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『2009年の評価の高い本を読んでみよう第四弾』。

東野さんは超売れっ子のベストセラー作家なのだが、今まで読む機会は少なかったかな。さて、読んでみたけれど・・・読ませる筆力はたいしたものだけど、よく理解できないことが多いなあ。

ネタバレになってはいけないので詳しく書かないけれど、そもそもP-13現象って、どういうメカニズムによりそのような現象が起きるのだろうか。また、人々はそれをなぜ予測することができたのだろうか。しかもその現象が起きたときの状況をどのようにして推測できたのだろうか。読み落としたとも思えないけどなあ。まあ、たぶんおいらの理解力不足ということで。

さて、どのような人たちが生き残ったのかは、兄弟が出会った時点ですぐにわかってしまったね。最後のシーンも、あの時間で世界は完全に崩壊する設定なのだろうか。そうすれば・・・・まあいいか。深く考えまい。