私の一名山



日本山岳写真集団/著


剣岳槍ヶ岳、白馬岳、尾瀬、金峰・瑞牆山谷川岳穂高連峰
鳥海山丹沢山塊、燕岳、常念山脈大雪山八甲田山―"心の山"
を求めて。13人の心の山。

目次


剣岳(内田良平)わが青春の山
槍ヶ岳(渡辺幸雄)山岳写真家としての原点
白馬岳(三宅修)花の白馬
尾瀬(高橋良行)心やすらぐ時間
金峰・瑞牆山(渡辺千昭)奥秩父は心のふるさと
谷川岳(小森康行)私の一命山
穂高連峰(岩橋崇至)白いキャンバス
鳥海山(畠山高)わがふるさとの山
丹沢山塊(中司茂男)高みへの序曲
燕岳(村田一朗)感性の道
常念山脈(熊沢正幸)冬の単独行
大雪山(加藤徳男)神々の庭
八甲田山(山下喜一郎)アイコンタクト

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

著名な(たぶん・・・w)山岳写真家による、『私の一名山』の写真は、
どれも素晴らしい出来映えで迫力があるね。
それぞれが『心の山』へ強い思い入れもあるような意思が感じられ、そ
の山の素晴らしい所が余すことなく伝わってくるな。

自分の中の『心の山』ですか。

おいらはいくつも好きな山はあるものの、まだ『私の一名山』は見つけ
ていないなあ。どの山にもそれぞれの良さがあり、行ってみるとどこも
いい所だと思っているよ。

その中でも大好きな山を挙げると北岳と甲斐駒か。どちらの山も見る方
角によっては大きく形を変え、その風貌は気高く独特の風格があるよな。
登ってみても、どちらの山も変化があるルートで楽しいよな。

しかし一つだけ『心の山』を挙げるなら、月並みだが『穂高連峰』かも
しれない。
19才の時、ふとしたきっかけで登った足和田山からおいらの山が始ま
ったのだが、その前の年の高校生の夏、バイクで上高地まで行って梓川
の河原で寝袋のみで野宿したんだよな。(当時はまだマイカー規制は甘
かった。)
上高地へ行った理由も、興味があったわけではなく、仲間が『昨日のテ
レビで上高地っていうとこを放映していたが綺麗なとこだった。場所は
どこか松本のほうらしい』ということで行ったのだが、あの頃は若かっ
たなー。w
その時に見た穂高連峰梓川の景色がずっと心に残っていましたね。

山を始めたときから穂高に行くことを目標と決めて、2年ほどいろいろ
登って山の経験を積んでいったし、テント泊と決めていたので装備も揃
えていった。ザックに本を積んで登るトレーニングもやっていたし、本
も何冊も読んだり、このために準備していったっけ。
この時の穂高への山行は3日間とも快晴で、生涯忘れることがない思い
出となりました。

穂高は何度行っても飽きることはなく、今でも思い入れが強いかな。
そんな想いから、今のところ『心の山』でしょうか。
いつか機会があれば涸沢にテントを張って、池巡りなど辺りをくまなく
歩いてみながら写真を撮ってこよう。