白馬大雪渓

先月、2人が死亡した白馬大雪渓の土砂崩落事故で、通行禁止になってい
た登山道を3日から解除することを決めたようですね。
現地調査した結果、「現場は落ち着いた状態。大規模な崩落が再び起きる
可能性は低い」と判断したようですが、ホントですかね・・・

白馬大雪渓は2度登ったことがあるけども落石が多かったなあ。人間より
大きい岩がいくつも斜面を転がっていったっけ。
20年くらい前に行った1度目より7~8年前の2度目のほうが落石が多
く、そのとき恐怖を感じたのでもう雪渓は登りたくないと思ったなあ。

今回はあまり報道をよく読んでいないのだが、たぶん今回も落石があった
のは、せり出していて崩れそうなあの部分だと思うのだが、これ以上の大
規模な崩落はないのですかね・・・
大規模の崩落の危険は少ないにしても、でっかい岩が転がっていくのはよ
くあることでしょうから、雪渓を登る際には細心の注意が必要ですね。

さて、昔・昔、おいらが20才くらいの白馬大雪渓での思い出話。

単独で登るおいらの3パーティーほど前を、おいらと同年代の4人組が登
っていく。一人は多少は山の経験があるらしく、軽登山靴を履いているの
だが、あとの3人はみんなコンバースの靴で(昔は流行っていてみんな履
いてた)、軽装の初心者。

こいつらがじゃれあってふざけて登っていて、登っている最中に石を落と
すわ落とす。
落石なんて下へ行くにしたがって加速していくので、登ってくる人たちに
とっては危険きわまりない。
いちおうは軽登山靴のやつが落石しないように注意はするのだが、仲間う
ちのことで全く言うことを聞こうとしていない。
下のほうからも怒った声が聞こえてくるし、周りの人たちも口ぐちには「
危ねーなー」なんて小さい声ではぶつぶつ言っているのが誰も注意しよう
としない。

やがてもっと危険箇所に入ったがあいかわらずなので、普段は穏健なおい
らもついに注意した。
「キミたちー、落石には気をつけなさいよー」(ホントはもうちょっと違
う言葉使いだったかもなw・・・)

軽登山靴のやつはすぐさま「すみません」と言っているのだが、ふざけて
落石していたやつらはヘラヘラしているではないか!そして言葉だけの
「スミマセーン」まるでわかっていないようである。
おいら怒ったね。その瞬間に若かったおいらは飛びかかって・・・

「ふざけて登ってすみませんじゃなくて、最初から落としてはいけないよ」
「キミたちは今すぐ下山したほうがよくってよ」
とか並ばせておいて諭したっけ。

があがあ怒りつけているおいらだったが、今度は人だかりがしてくると、
廻りも「何この人?、なにをムキになって怒っているの?」「さあ、石を
落としたとかそんなような話しみたいだよ」みたいな声も聞こえてくるし、
どうもおいらが悪者のような雰囲気みたいになってしまった。
少しは判ったようなのでこの場を後にしたのだが、話はこれで終わりでは
なかったのだったよ。

まだ時間も早いので、ビールを持って白馬山頂へ行ってから頂上小屋に泊
まる手続きをして部屋にいくと、ちょうどこいつらも到着したようで、寝るところ
が同じ部屋・・・、一人挟んで隣ですよ・・・

夜もお互い気まずかったなあ。

いや、別にどうという話ではないけれど、明日アップするブログで、昔のこと
を思い出したもので、書いてみただけっす。