クマは眠れない  人を襲う異常行動の謎が解けた!



米田一彦/著


ハンターらに囲まれた母子グマ。母グマは泣き叫ぶ小グマを守るよ
うに、そして最後の愛情を与えるかのように体をなめはじめた。
そのとき銃弾が彼女の眉間を貫いた…。里山への出没が増えたツキ
ノワグマ。駆除という殺処分をマニュアル化して推し進める行政。
2006年の駆除数は、明らかにされただけでも4000頭以上にのぼる。
「クマはゴミじゃない」。ツキノワグマ研究の第一人者が、クマの異
常行動の謎を解き明かし、人間と野生動物の共生の道を訴える渾身の
書き下ろし。

目次


第1章 クマよ、深く眠れ(不思議さに満ちたその越冬生理
忘れられぬ秋田のクマたち ほか)
第2章 暖風に抱かれて(荘厳なクマの死が、私を「戦う人生」に向かわ
せた
西中国のクマたちは「集落依存型」だった ほか)
第3章 地方分権でクマはゴミ扱いになった(クマを追い詰める鳥獣保護
法改正の動き
二〇〇二年、絶滅への序章 ほか)
第4章 忍び寄る気象要因の影(なぜクマは人を襲うのか?
過去に例のない行動をとるクマたち ほか)
第5章 クマは三日後に眠る?(出没へ影響を与える気象現象とは?
高温、大雨はクマの出没に影響するか? ほか)


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去年も今年も熊の出没は多くなっているよな。おいらも今年は2回見て
しまったよ。

真っ暗な登山道で、『何か野生生物』が、5メートルくらい前を横切っ
ていったこともあったなあ。あれは何だったのだろう。
もちろん、熊さんに会うことがないように鈴だっていつも鳴らしている
し、ホイッスルも持っていて、いつでも吹けるようにはなっている。し
かしあのときはとっさのことで、なすすべもなかったなあ。

熊に会わないよう、生態を知るためにこの本を借りたけど悲しくなったね。
おいらの職場も将来性はないけれど、熊を取り巻く環境も絶望的のよう
だ。