ただマイヨ・ジョーヌのためでなく



ランス・アームストロング/著 安次嶺佳子/訳

人生は、ときに残酷だけれどそれでも人は生きる、鮮やかに。世界一の
自転車選手を25歳で襲った悲劇―睾丸癌。癌はすでに肺と脳にも転移し
ていた。生存率は20%以下。長くつらい闘病生活に勝ったものの、彼はす
べてを失った。生きる意味すら忘れた彼を励ましたのは、まわりにいた
すばらしい人々だった。優秀な癌科医、看護婦、友人たち、そして母親。
生涯の伴侶とも巡り合い、再び自転車に乗ることを決意する。彼は見事
に再生した。精子バンクに預けておいた最後の精子で、あきらめかけて
いた子供もできた。そして、彼は地上でもっとも過酷な、ツール・ド・
フランスで奇跡の復活優勝を遂げる―。

目次


第1章 二人の僕
第2章 スタートライン
第3章 一人では勝てない
第4章 悪い知らせ
第5章 癌との対話
第6章 化学療法(キーモ)との闘い
第7章 キーク
第8章 真の復活
第9章 ツール・ド・フランス
第10章 シリアル・ボックス

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おお!またまた時間を忘れて没頭できた本です。

ちなみに『マイヨ・ジョーヌ』とは人の名前ではなくて、自転車レー
スの『ツール・ド・フランス』において、個人総合成績1位の選手に与
えられる黄色のリーダージャージのことだそうです。
ということは、『ツール・ド・フランス』に出場する選手は黄色の服は
禁止なのかな?

最近は風邪気味なので、お酒も控えめにして早く寝なくてはならないの
だが、一杯飲みながらこの本を読んだら寝てはいられなくなってしまっ
た。

結局、お酒も飲みすぎの、睡眠不足と、体調管理的には最悪ではあった
が、いい本にめぐりあえたな。
内容については多くを語りますまい。
最近、講談社から文庫で発売になっていますので、みなさんもぜひお読
みになってみてください。

この本は2000年発刊の本で、ツール・ド・フランスで優勝して子供
が生まれたところで終わっているのだが、ランス・アームストロング
ん、これからが凄かったんだな。ツール・ド・フランス前人未到の7年
連続総合優勝の偉業を達成したのですね。

『生涯の伴侶』とも離婚してしまったのですか・・・