荷風好日



著者名
川本三郎/著

名著『荷風と東京』以後に発表したエッセイを収録。第一部では東
京の町を歩いて『断腸亭日乗』の世界を追体験する。第二部では
『つゆのあとさき』に東京の都市化の進行を見、オペラ『葛飾情話』
のCD復刻や林芙美子坂口安吾らの荷風評価にふれる。第三部では
戦後の荷風の創作意欲の減退にたび重なる空襲体験が影響したこと
を指摘し、リヨンとパリに青年荷風の足跡をたどる。

目次


第1部 街の中で(孤独という隠れ家の発見―永井荷風のフランス体験
東京散策記のまなざし
下町へ向かう ほか)
第2部 夢の中で(夢の女―『〓(ぼく)東綺譚』を読む
『放蕩』と『〓(ぼく)東綺譚』
隠れ里のような本 ほか)
第3部 時の中で(荷風と戦後
空襲による「恐怖症」
晩年の荷風と小林青年 ほか)

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

昭和の文豪シリーズ第2弾、今回は『永井荷風』さんについてのエッセ
イ集。

おいらの大好きなマンガ『酒のほそ道』の作者、『ラズウェル細木』さ
んも永井さんが好きなようで、話に何度か出てくるね。
半藤一利さんの本にも、昭和前半の世相を紹介する文として、永井さん
の本からよく引用しているよな。
おいらの大好きなどちらの人も、永井荷風さんを相当に評価しているよ
うだね。

さて、おいらはというと・・・一つも読んだことがありません・・・

やはりこのエッセイを読んでみても、永井さんの作品を実際に読んでみ
ないことにはピンとこないな。
いつか、『荷風と東京』と、『断腸亭日乗』くらいは読んでみてから
この本を読んでみたいものである。そして、永井さんが愛した東京の下
町を散策してみたいな。