清張さんと司馬さん



数多の名作で、昭和史そして戦後社会のあり方に立ち向かった二人
の巨人、松本清張司馬遼太郎。編集者として間近に接した著者が
語る文豪の等身大の実像。

目次


二人の文豪と私
社会派推理小説の先駆者として
古代史家としての清張さん
時代小説から歴史小説
坂の上の雲』から文明論へ
巨匠が対立したとき
司馬さんと昭和史
敗戦の日からの観想
清張さんと昭和史
『日本の黒い霧』をめぐって
司馬さんの漱石、清張さんの鴎外
司馬さんと戦後五十年を語る

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今回もおいらの大好きな半藤さんの本。
半藤さんは昭和の時代の2人の巨匠と同じ時代を生き、編集者として実際
にふれあった、昭和史の生き証人のような人である。こういう人はホント
貴重だな。

司馬遼太郎さんについては『司馬史観』などという言葉もあり、おいらも
何冊か読んだことがあるけれど、司馬遼太郎さんのあまりにも主観的な物
言いに、若干の違和感も感じたことはあるな。

おいらが前から気になっていたのが『坂本龍馬』の話。多くの日本人は『竜
馬がゆく』のイメージで、あの頃の坂本龍馬はこれほどまでに凄い人だった
のかと思いがちだけれども、司馬さん自身、「フィクションである」とはっ
きり言明しているらしいですよ。
竜馬がゆく』を読むと、あのころの発案はすべて『坂本龍馬』が考えたス
パーマンのようにも読めるもんな。

あと、『坂の上の雲』の乃木将軍。司馬さんはボロクソの書きようである。
実際はどうであったが論争もあるようだが、多くの人が、司馬さんの小説の
イメージだけで判断してしまっているね。

おいらは、『坂の上の雲』という題名がとてもお気に入りである。
この坂を上れば、坂の上にたなびく雲にやがては手が届くのではないかと錯
覚している日本という国家が、このような叙情的な題名になっていること、
素晴らしい題名だね。

NHK大河ドラマの21世紀スペシャ大河ドラマとして『坂の上の雲
の放映が2009年秋から始まるのですが、これはけっこう楽しみですね。


松本清張さんとは今までは縁がなく、ほとんど読んだことがないかな?
何か読んでみようか。