枕女優



新堂冬樹/著

「少し瞼が重いな。鼻ももう少し高い方がいい。歯並びも気になる。
谷川、一ヶ月で、全部直させろ。売り込みはそれからだ」。高校三
年生の夏、一人の少女がある弱小芸能事務所のオーディションに合
格し、芸能界への切符を手にした。芸能人・鳥居水香の誕生…しか
し憧れの世界に入った彼女の前には、想像を絶する現実が立ちふさ
がっていた。月収数千円の生活に耐える日々、バーター女優と蔑ま
れる屈辱、そして自らの身体を駆使して役を獲得する"枕営業"。
親を、友を、故郷を捨て、そして「整形」により十七年間ともに歩
んで来た「鈴木弘子」という"個"までも無くしてなお、少女はトッ
プ女優になることを決意する。プロデューサー、脚本家、企業
の重役との「夜の営業」、ライバルのスキャンダルを画策、プロデ
ューサーへの恐喝。そして数年後。四クール連続のドラマ出演、六
本のCM、「なりたい芸能人の顔NO.1」…バーター女優・枕女優はい
つしか、わがまま姫・独裁女王・女帝と呼ばれるようになり、芸能
界のトップに君臨していた。
しかし…。芸能プロダクション社長でもある著者が「芸能界」を舞
台に初めて描いた、衝撃の問題作、ついに刊行。

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なんだかなー。
『芸能プロダクション社長でもある著者』ですか・・・なんのために著
者はこの本を書いたのかな。
もし事実に近いようなことが行われているのであれば相当酷い話で、著
者が現状をぶちまけることによって、悪しき慣習を少しでもなくそうと
しているのだろうか。