リプレイ
ケン・グリムウッド/[著] 杉山高之/訳
1988年10月18日、妻と電話で話している途中、突然の発作でジェフ・ウィ
ンストンは死んだ。享年43歳。ところが、目覚めるとそこは25年前の学生
寮だった。身体は18歳に戻ってしまったが、記憶はそのまま残っている。
ジェフは賭け事や投資で財を築き大金持ちとなるが、また43歳の同じ日、
同じ時間に死んでしまう。そして再び1963年に逆戻り。自分以外はまった
く同じリプレイの人生。しかし、何度目かのリプレイで、ジェフは今まで
見たことのない映画に出会う。
10年以上前に友人から借りた本の中にこれがあった。読後感は独特のも
のあり、お正月に『大空のサムライ』を読んだときのように今回ちょっと
考えるところがあって久しぶりに読みたくなった。
どこの図書館にも置いていないので久しぶりに本を購入してみた。
『過去へのタイムスリップもの』の本はいくつも出ているよな。それだけ
作者は想像がしやすいのか。または、人間は心のどこかで『人生やり直せ
たら』なんて考えている人が多く需要があるのか?。
『どこかで間違えたみじめな人生をやりなおす』ために、『結果のわかっ
ている競馬や株で大儲けする。』なんて後出しジャンケンの話なら面白く
もなんともないのだけど、この本の本当の面白さとは他にあるね。
かなりオススメの本です。