敗者から見た明治維新 松平容保と新選組



早乙女貢/著

士魂の散華・新選組会津藩。風雲急をつげる幕末動乱の時代、
信義に生き武士道に殉じた男たちがいた。

目次

1 明治維新とは何であったか
2 動乱の京都―松平容保守護職拝命
3 新選組の誕生
4 池田屋事件
5 大政奉還から鳥羽伏見の戦い
6 白虎隊の悲歌
7 土方歳三の転戦
8 五稜郭・新天地への夢
9 一藩流罪・斗南の風雪
10 明治を生きぬいた会津



いつの世も歴史は勝者が作るのは常である。明治維新後の歴史も
長州にとって都合いいように書き換えられていることは想像がつ
くことだろう。

この本の事実関係において、専門に研究している学者さんから言
わせればおそらく突っ込みどころ満載のこの本だが、戊辰戦争
敗れた松平容保会津の人々が後々まで虐げられ、辛酸をなめた
ことは事実のようである。

うろおぼえではあるが、7~8年前だったか?戦後(これは戊辰
戦争ね)以降、初めて公式的に山口県知事が福島県を尋ねて知事
と会ったとのニュースを見たが、虐げられられたほうの恨みとい
うか、問題の根の深さを感じたなあ。
そのとき思ったことは、同じ民族でもこのように恨みは深いのだ
から、他の民族、韓国や中国との仲はよほど気をつけていても修
復までまだまだかかるのだろうかなと。