甲斐駒ケ岳

甲斐駒ガ岳、仙丈ガ岳、塩見岳の三つの山が共通して持つ、
いわばアルプスという非日常的な自然界に展開する素晴ら
しさと、それぞれの山が独立して持つ、特異な魅力を伝え
る写真集。

エッセイ 仙水峠
写真作品
概説 南アルプス北部の個性的な峰々
紀行 新雪甲斐駒ケ岳
登山史 甲斐駒山名論争と開山譚
地質 甲斐駒・仙丈・塩見岳周辺の地質学
植物 仙丈・塩見の高山植物
人物 長衛二代と南アルプス
南アルプス北部全図
ガイド(黒戸尾根から甲斐駒ガ岳
北沢峠から甲斐駒・仙丈
三伏峠から塩見岳)


おいらの大好きな山、甲斐駒ケ岳
こちらも北岳と同様に、見る角度によって山の形がまるで違う。
甲府盆地から見る甲斐駒は、鳳凰の向こうに綺麗なピラミダルで
すくっと立ち上がっている。その端正な形は日本の他の山の中で
も有数のものだろう。
白州側から見るとどっしりしたその迫力には圧倒される。また、
甲斐駒に取り付く黒戸尾根の大迫力!昔だったら見ただけでイヤ
になって登る気しなかったもんな。

登ってみても感動の渦!とくに黒戸尾根。いたるところに石仏が
あったり、岩の上に刀があるなど昔の人の信仰心というものには
本当に驚かされる。
深い森を抜け、鎖場やハシゴなどの難所をすぎて小屋までいくと
山頂まではすぐ。今までの苦しい修行のような登りから一気に景
色も開け、花崗岩の白く美しい山頂付近はまるで極楽浄土で別世
界のように感じるな。
おいらの個人的感想だけど、深田久弥日本百名山甲斐駒ケ岳
の定義は「黒戸尾根から登ること」って決めたいくらいだ。(w

北沢峠側は明るく快適な山で、登っても楽しいばかりだろうな。

黒戸尾根往復へ一昨年行ったけど、そのときは行きが昼飯をとっ
たりして6時間ちょっと、帰りが疲れ果てて珍しく座って休んだ
りして5時間もかかったっけ。今度はもうちょっと頑張ったり、
毎年訓練で行くようにしたいな。