トム・クランシーの空母 上・下



第1章 第一〇一海軍航空隊
第2章 舵輪に手―ジェイ・ジョンソン海軍大将とのインタビュー
第3章 金の翼―海軍飛行士の生活
第4章 ボートの建造
第5章(上) 飛び道具―機体と爆弾




第5章(下) 飛び道具―機体と爆弾
第6章 空母戦闘群―その全体像
第7章 最終試験―JTFEX97‐3
第8章 現実世界の空母


空母はその「存在(プレゼンス)」自体が、敵や周辺国にと
って計り知れない脅威なのだ。
無用な戦闘と流血を防ぐ抑止力としても機能し、建造に4
年を要する巨大空母。その構造、厳しい訓練と兵員から艦
長までのキャリア・アップの道、F‐14やスーパーホーネ
ットなどの戦闘機やミサイルの詳細、3週間にわたって展
開される実戦的統合演習のリアルなレポート…トム・
クランシーだからこそ書き得たアメリカ空母の表と裏。


 「Where is the nearest carrier」=最も近い空母はどこだ」。
世界のどこかで軍事緊張が走った際、米大統領が真っ先に口走
る言葉だそうだ。
アメリカは中国の台湾沖でのミサイル演習の際にも空母「イン
ディペンデンス」と「ニミッツ」を急派し、2隻は台湾海峡
これみよがしに通過した。米国の「本気度」を見た中国は台湾
沖でのミサイル演習を中止したことはみんな覚えているだろう。

海外の基地を次々と手放して撤退していったアメリカは、力の
象徴ともいえる空母戦闘群を12個も維持を計画しているそう
だ。通常では2~3個の空母戦闘群が前方展開しているとのこと。

~本文より~
現代のニミッツ級空母は、4.5エーカーに集積されたアメリ
カの小都市に相当する。
いつでも一日に700海里以上も移動でき、完全な医療支援、
機械整備、ジェット・エンジン試験室、給食活動、コンピュータ
ー支援、発電その他を提供できる。一隻の空母は60~70億ド
ルの価値をもち、6000人以上を雇っているビジネス体である
が、従業員の平均年齢は21歳以下である。
一個の空母戦闘群に国は200億ドルの資産を投入する。乗艦し
ている1万人の兵士に食事、給与、医療を提供しなければならず。
その運用・維持に年10億ドルの費用がかかる。

これが12個もですかあ・・・。
21世紀中にはアメリカのスーパーパワーは揺ぎ無いようで。

このテの本は、どうもおいらは・・・大好きなんだな・・・(w