海を歩く 北海道一周シ-カヤック旅航海日誌



堀田貴之

北の海で人に溺れて漂った。しかし、漂えど沈まず舵付き遊行人の浮浪日記。

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もう20年以上前だったかな?BE-PALだったように思うけど、外人が日本をシーカヤックで旅している記録を読んだ記憶がある。そのときの印象に残っているセリフは「つらくないかだって?ボクはこれが理想の毎日なのさ」というようなものだったように思う。
おいらの大好きな山歩きは、毎日の景色が変化して楽しいのだが、海から眺める陸地は変化に富んでいるものなのだろうか?そんなことに疑問を持っていたことを今でも覚えている。

さてさて、それっきりシーカヤックとはまったく接点のない人生を歩んできたわけですが、今回たまたまこの本を読んでみました。海がちょっと荒れていれば出航できなかったり、漕いでいる間は退屈そうだし、おいらはどうもシーカヤックには向いていないようだが、本自体は楽しく読めました。

しかし・・・こういう本を書く人って、人と人との繋がりが大好きだな。おいらだったら、無礼にならない程度に他の人とは距離を置いて旅するぞ。まあ、もっともこんな人間が旅の本を書いても誰も読まないかもねw