砂の王国(上 下)






荻原 浩

全財産は、三円。転落はほんの少しのきっかけで起きた。大手証券会社勤務からホームレスになり、寒さと飢えと人々の侮蔑の目の中で閃く―「宗教を興す」。社会を見つめ人間の業を描きだす著者の新たなる代表作、誕生。

砂の王国(下)

作りだされた虚像の上に、見る間に膨れ上がってゆく「大地の会」。会員たちの熱狂は創設者の思惑をも越え、やがて手に負えないものになった。人の心を惹きつけ、操り、そして―壮大な賭けが迎える慟哭の結末。

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荻原浩さん、過去にも読んだ記憶があるのだが、えーと、何を書いた人だっけ?思いだせない。『明日の記憶』でした・・・

さてさて、この本、直木賞の候補だったのだな。上巻は面白かったのだが、下巻では実体のない砂のお城が崩れてしまうように最後はあっさり終わってしまった。さらに続きがあると思わせるような終わり方だったがどうなんだろう。