大キレット~北穂~奥穂~西穂 1日目

達観がロードでトレーニング中に怪我をした。今年の夏山は絶望なので、達観が興味なさそうなルートを単独で行こうと計画してみた。今まで何回も行っている大好きな穂高周辺でも、大キレットや奥穂~西穂高はまだ歩いたことがない。せっかくの機会なので両方とも行ってみよう。

本来なら、一日目は槍ヶ岳山荘まで行って北穂小屋に泊まり、翌日西穂までくらいはこなさなければいけないのだが、土曜日はどうしても外せない用事が夕方から入っている。しかもここのところ夕方は雷が続いており、行動は早い時間に終えたほうがよさそうと判断。南岳新道コースにした。
なお、ちょうど涸沢では涸フェスをやっている。もし12:00前に北穂に着くようなら、一度涸沢に下ってフェスティバルの様子を眺め、ザイテングラードを登り返そうかな。などと考えていた。

前夜20:40頃自宅を出発。23:00すぎには新穂高温泉の無料駐車場についた。ビールを一本だけ飲んで眠りに入る。


2:00過ぎに一度目覚めてしまった。満月で明るく、頭もすっきりしているのでこのまま登ってしまおうかとも思ったがもう一度寝てみた。3:30には起きて準備、菓子パンを食べたりして出発する。4:15にはバスターミナルを出発。
右俣の林道を一人歩き出す。林道から夏道の登山道を出ると穂高平に着く。暗くてよくはわからないが、開けていて周辺の雰囲気はよさそうなところ。

7:15槍平小屋についた。ここもいいところ。おにぎりで朝食をとり、7:24南岳新道を登りだす。

途中から撮影



ここや、槍ヶ岳に向かう道なんてけっこうおすすめのような気がする。駐車場などアプローチにお金はかからないし、林道を歩いて槍平小屋で冷たい水を飲んだり補給したあとは、日陰を登れて涼しいぞ。

急登につぐ急登だが、2時間ほどで9:32南岳小屋に到着。ジュースを買って大休止。



さてさて、ここから大キレットが始まる。



キレットはいったいどのような困難が待ち受けているのかと思っていたが、各山域にある『難所』といわれる場所とそう大差がない。ただここはスケールが大きくアップダウンがきついので、技術的には難しくなくともけっこう体力を奪われるのかもしれない。長谷川ピークとか飛騨泣きとか難所には名前がついているのだが、いっきに来たのでよくわからなかった。Hピークと書いてある場所はあったな。



11:57北穂小屋到着。このちょっと前までは快晴の天気だったのだが、にわかに雲に覆われて、北穂の小屋からは辿ってきた大キレットがまったく見えなくなってしまった。残念。ここから見る景色が大好きなのに・・・

事前の計画では、北穂に12:00前に着けば、一度涸沢まで下ってフェスティバルの様子を覗いてザイテングラードを登り返そうとも思っていたけれど、雲で展望もなくなってきたし、夕立の雷も怖いので穂高岳山荘へ行った。ここのルートも何度目かになるけれど、なかなか慣れることもないね。14:00前には山荘に到着した。

宿泊の手続きをして、早速山荘前のテラスでビールを飲み始める。旨い!幸せじゃ。ちょっと時間が早すぎるのが気になるけど。





14:30頃の様子。ちなみにこれは2本目ね。

持ってきたウィスキーの水割りに移ったところでダウン。しばし爆睡zzzzzzz

5:00より豪華な夕食を食べ、テラスでふたたびウィスキーを一杯やる。この山域には多くの韓国人がいて、ここでも韓国人グループに話しかけられたのをきっかけに 「Do you know 金信泳?」と聞いてみてVFの携帯画像を見せたが、誰一人知らないようだった・・・

岩崎元郎さんも宿にいたらしいが・・興味も(略)



夕食はこんな感じ。豪華で驚き。


部屋に戻るとバケツをひっくり返したような豪雨が。19:00頃、激しい雨音を聞きながら酔い酔いで眠る。翌日この雨のおかげで苦しむことになろうとは思わずに・・・

熟睡したが23:00頃目が覚めてしまった。トイレついでに外へ出ると、なんと韓国人のグループはテラスで酒盛りをしている。タフなものだ。