大キレット~北穂~奥穂~西穂 2日目

3:30には周りもガサゴソしだしたので予定より早い時間に目覚めた。あまり早く出発して山頂に着いても寒いので、ゆっくりと支度をして朝食をとった。朝食といってもバターロールパンにツナマヨを塗って食べるだけだが・・・

4:30頃山荘出発、5:00頃には山頂に着く。うっすらと明るくなりかけた空の色の移りゆく姿は山の醍醐味だね。ここ、奥穂高岳からの景色はホントすばらしい。周りの名峰群が一望だ。





ご来光を見て5:20、西穂に向けて出発する。

いきなりの馬の背の難所かよ・・・『馬の背』っていううのは、狭い地形が馬の背ほどなのでついた名前だと思うが、馬の背もない場所もあるぞ。ナイフリッジのところなんて幅はほんのわずか。両側とも垂直に切り立った岩の2~3cmの出っ張りにかけるだけ。よくこんなところで事故が起きないものだ。高所恐怖症ではないおいらも、3ヶ所ほど止ってしまった場所もあったよ。前夜の雨で岩が滑るし。

ようやくジャンダルムの間近にきた。ジャンダルムを登るには、手持ちの本によると信州側を巻いて西穂側から登れとのことだったので、奥穂側から充分登れそうにも見えたが安全策でザックを置いて西穂側から登った。後ろからきていた若者は奥穂側から登ったので先に山頂にいたが、話しを聞くとスリングがありあっさりと登れたとのこと。

珍しくジャンダルム山頂で自分が写った写真をとろうかと思ったが、こういうときに限って携帯電話カメラはバッテリー切れ。予備バッテリーは置いてきたザックの中・・・

さて、ここで難所は終わったのかと思ったがそうでもない。これからも、これでもかとばかりに難所は続く。どこも優しいところはなく凶悪だ。昨日の雨で下りの岩の上はつるつる滑る。ザレて浮いている石以外は滑るのだからペースはとてもあがらない。周りの景色を見る余裕もないよ。気を抜ける場所もなく、精神的な疲れから体力を奪われるような気がするな。





9:07西穂へようやく着く。ここから独標までは下り基調なのだが、疲れてしまって前をいく太目のおじさんとの距離が縮まらない。独標で一休みしたら調子がでてきてビールが待つ山荘へ駆け下る。

10:40 西穂山荘



美味いぜ!

軽く着替えをして11:50のロープウェイに乗ることができた。12:30頃には新穂高温泉を出発、3:00ちょっと過ぎには無事自宅に着いた。