無限ループ



大村 あつし

深夜の新宿・歌舞伎町。突然、雨が降り出し、古びたビルに逃げ込んだ凡庸なプログラマーの西城誠二は、びしょ濡れのセーラー服を気にすることもなく雨宿りをしていた摩訶不思議な女子高生ヨーコから、全財産をはたいて奇妙な買い物をする羽目になる。広辞苑を二つ並べたほどの大きさのそのブツに掌を乗せて、日頃から恨んでいる上司の顔を思い浮かべると、箱の液晶パネルには怒り度を示す「90」の数字が。と同時に、上司の全財産の90パーセントに相当する現金が押入れに現れた。煙のごとく金が消えてうろたえる上司。嬉々とした誠二は、その箱を「シルバーボックス」と名付ける。シルバーボックスを使えば、怒りに比例した公平な、しかも相手にばれることのない完璧な復讐が可能。誠二は、次なる獲物を上司の援交相手の経理の麗子に定める―。
 
著者について
小説からビジネス書まで手掛けるキャリア11年の作家、発表作品は
40作を超える。中学時代、天声人語を1日も欠かさずにノートに書き写していた
経験を礎とする。某テレビ番組出演の際は「過去10年でもっとも成功したITライ
ター」とも評された。本作は、過去7000作以上の応募作品を読んだ文学賞の選
考委員に「最終3作には必ず残る作品だ」と言わしめた作品でもある。近著に
『エブリ リトル シング』(ゴマブックス)。静岡県富士市出身。東京都在住。

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この本も書評では評価が高かった本なのだが、どこが良いのかおいらにはまるで理解できない。もう少し修行をしたほうがよさそうだね。

なぜ女子高生が不思議な箱を?この人はなにもの?なぜ女子高生の必要が?
主人公と知り合う人はなぜみんな悪者?まるで罪のない人がなぜ亡くなるのか?
それが無限ループのように絡み合う?人生そんな都合よいものか?
他にもたくさんあるけれどね・・・・

複雑怪奇な現代のものより、吉村昭さんや半藤一利さんのようにシンプルなものが好みですね。これを読み終わって吉村さんを読んだときにはほっとしたもの。