徳川埋蔵金検証事典



川口 素生/著

第1部 家康・秀忠・家光、徳川三代の埋蔵金徳川将軍家の居城と蓄財・埋蔵金
政僧・天海と金山奉行・大久保長安埋蔵金
敗者にまつわる埋蔵金伝説)
第2部 小栗上野介埋蔵金(英雄、上野国権田村へ向かう
伝説の地・赤城山周辺
北関東・甲越の埋蔵金譚)
第3部 彰義隊・榎本艦隊の埋蔵金と沈没船(彰義隊埋蔵金
榎本艦隊の沈没船)

小栗上野介赤城山、天海・大久保長安埋蔵金など、徳川家ゆかりの「埋蔵金伝説」全58説の発掘の歴史と伝説の真贋を、実地調査と一級史料で客観的に分析・検証し3部に分けて紹介した事典

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先日、増穂町の舂米地区へ仕事で行った。そういえばここにはかなり怪しげな埋蔵金伝説があったことを思い出した。土中から見つかった小判がやけにピカピカだったとか・・・
そんなこともあって、たまたま見つけたこの本を借りてみた。

徳川埋蔵金の話については、ずいぶん前だがテレビでやっていたのでご存知の人も多いだろう。
江戸城無血開城の際に、江戸城の御金蔵がからっぽだったというのはいかにも不自然だという。いかに幕府が財政難だったとはいえ、国として事業を運営する為の資金がまったくないというのはたしかに考えづらいかもね。
だけど普通に考えれば、それほど大がかりに埋蔵したのなら、工事に携わった多くの人の口から埋蔵場所なんて簡単にばれてしまうもんでないかい?これは最初からなかったのだよ。きっと。
人生の前半部分を会社社長、議員で成功し、後半部分を発掘に費やして没落した人も紹介されていたね。埋蔵金にはこのように、人を虜にする『魔力』みたいなものもあるのだろう。おいらは浮き沈みのある人生は苦手だな。埋蔵金には興味もない。たとえ掘り当てたとしても幸せになれるとはとても思えないよ。


人工衛星で米の作柄がわかる時代だが、土の中まではきっとわからないよね。優秀なレーダーでも土の中はわからないのだろう。将来、土の中もわかる機器が出てくるまで真相は闇だろう。今のように機械で掘っているうちは無理なような気もするが・・・

でも、謎は永遠に謎のままのほうがいいような気もする。