プロ野球の一流たち



二宮清純/著


山崎武司打撃開眼の理由とは? 新井貴浩はアニキを超えられるか?
松坂大輔永遠の課題とは?中西太が語る打者育成術、野村克也の配
球術──。人気著者が探る日本プロ野球の真髄!

目次


第1章 監督の極意、投打の奥義(野村克也の「配球学」
中西太「育てる打撃論」 ほか)
第2章 名選手たちの技術と陥穽(松坂大輔論―東尾修インタビュー
清原和博は強打者か ほか)
第3章 日米の野球格差を問う(松坂大輔ポスティング移籍を考える
野球超大国アメリカの品格 ほか)
第4章 日本野球を脱構築せよ(裏金問題と日本球界の体質
特待生問題と高野連 ほか)

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この本は面白い。野球界をとりまく様々な問題点が提起されいて、それ
に対する関係者の正直な意見もあるね。
一流選手達の語る言葉はとても興味深いものがあった。

今の野球の日米格差は笑ってしまうよな。今シーズン前の福留の移籍が
すべてを物語っているね。
中日のFA宣言した福留に対して、中日は単年3億8500万円と4年
17億円の提示をしたけれど、巨人は金に物をいわせて4年総額24億
円ともいえる札束で頬を叩く作戦にでたのだが・・・みなさんご存知の
とおり、カブスが4年総額で4800万ドル(約53億円)だもんね。
もうこの資金の違いは比べ物にならないやねえ。

野球のこれからの問題点はいろいろあるね。大きな問題としては『野球
の衰退』をおいらは挙げたい。
全国ネットの地上波では中継をやらなくなってきているな。高額な放映
権の額のわりには視聴率がとれないのが大きな理由だと思うのだが、こ
の傾向はもっと激しくなっていくよね。
そもそも野球って、最初と最後が面白いと思うのだが、それが地上波で
は両方とも見ることができない。みんなはよく我慢できるなと昔から思
っていたな。

もう一つは、例えばたいがの同級生、サッカー部は15人くらいいるの
に野球部はたった3人しかいない。かなり部員の数が不足のようだ。こ
れってけっこう危機的だと思うのだが。他の学校でも似たような状況ら
しい。

たいがの親友は野球部のエースなのだが、おいらが接していても、彼の
言葉使いや態度など素晴らしいものがある。野球はベースボールをプレ
ーするだけでなく、このように『人間形成』ができてくればいいね。