票を獲得する「殺し文句」

南アルプス市長選が終わった。有利かと思われた候補が落選してし
まいちょっと驚いた結果になった。
おいらは選挙はほとんど興味がないけれど、それにしても怪文書
飛び交うし激しい選挙戦だったなあ。

南アルプス市八田村白根町芦安村、若草町、櫛形町甲西町
が合併してできた市だ。
櫛形町長だった市長の不出馬にともない、旧八田村長、旧白根町
長、旧甲西町長が、それぞれ自分の強固な地盤を背景に立候補し、
有力候補がいない南アルプス市人口最大の旧櫛形町や若草町などで
激しい票の獲得合戦を繰り広げた。

この選挙戦で、当初は旧白根町長が有利と見られていたけれど、開
票状況は最後の最後までもつれて旧甲西町長が25票差!!!で勝っ
た。約14,000票の中の25票だもんな。惜敗率は凄い数字だな。
ちなみにおいらの会社のOBは退職後、町議選に立候補したけど4票
差で落ちた(w         
猿は木から落ちても猿だけど政治家は落ちればただの人だもんな。
そのわずかな差が天国と地獄である。

さて、南アルプス市長選だが終わってみるといろいろな話を聞く。
けっこう笑えたのが、旧甲西町長側の選挙運動員が旧櫛形町民に対し
て「白根の人が市長になるくらいなら甲西の人に投票してしまえ」と
となかなか崇高な説得をしていた話である。

おいらもこちらに引っ越してきて思ったけど、人口が最大の旧櫛形町
の人たちは「自分たちこそが南アルプスの盟主だ」といった変な自尊
心があるようだ。しかし、その昔、金丸信時代に優遇された旧白根町
とはどうも微妙なライバル心があるようだ。
どうもこのへんの微妙な空気はヨソ者にはまったくわからない世界で
あるが、この説得はかなり効果があったような話も聞いた。

同日に行われた南部町もそうだし、日本全国どこでもそうだけど合併
してもこのような旧町同士の選挙ばかりだな。
このことがしこりになり、また4年後には激しい選挙戦になるのだろ
う。このような旧町同士の対立を完全に払拭されるには、合併してか
ら物心ついた、今のたいがたちの世代にならないとなくならないかも
しれない。

ところで「核攻撃に備えるべきだ」と言っていた候補は904票も入った
んだな・・・ある意味すごい。