志水 哲也 (著) 冬の襟裳岬を一人で北へ向かって歩きはじめる男がいた。彼は敢えて厳冬の日高山脈―雪と風がすべてを支配する極寒地帯を越え、うねるように広がる石狩山地を春に抜け、果てしなく続く北見山地をつき進み、六ヶ月後に宗谷岬に辿り着く計画だっ…
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