獅子のごとく 小説 投資銀行日本人パートナー



黒木 亮

就職した邦銀に実家を破綻処理され、暗い執念を抱えた男・逢坂丹。留学先の米国で投資銀行に転職した逢坂は、ひたすら勝つことにこだわり、違法すれすれの手段も厭わない獰猛な“獅子”となって、バブル真っただ中の日本へ舞い戻った。官僚の接待漬け、小泉改革リーマン・ショック―激動の日本経済を背景に、頂点を目指して闘いつづける男の光と陰を描き出す、著者真骨頂のリアルフィクション

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なかなかスケールの大きい作品で、主人公の壮絶な人生をよく考えたものだと思ったが、モデルとなる人物が実際にいたのだな。現実の世界で起こったことは人が考えて作る小説より複雑だね。驚きました。

マネーゲームの成功者で資産数百億ですか・・・やはりこの世界は好きになれないな。

黒木さんは好きな作家で、最初に読んだときは『こんな小説、日本人にも書けるのか』とえらく感心したものだけど、このテの本は少し食傷気味かもね。