野洲スタイル   山本佳司/著



高校サッカーの現場から、世界へ。無名の公立高校を全国制覇に導いた、
選手経験ゼロの監督が語る采配術。

目次


第1章 基本は、世界基準(高校サッカーを変える
結果重視のサッカー ほか)
第2章 ドイツで、サッカー体験(意外なスポーツ歴
ドイツへ留学 ほか)
第3章 野洲高校、日本一への道(無名校・野洲のサッカー部
部員12人からのスタート ほか)
第4章 山本流プレーヤーズファースト(愛読書は「スラムダンク
スポーツやるならバカになれ ほか)
第5章 日本サッカーの課題(ワールドカップドイツ大会を見て
ボールを持ったら、慌てるな ほか)


初めてテレビで野洲高校を見たときはびっくりしたなあ。
テクニックがある長髪の選手がヒールパスを連発したり、相手DF
が3人いるなかをドリブル突破しようと突撃していったり。
チーム全体の戦術も、細かいパスを全員で繋いでボールを相手ゴー
ルに運んでいく。どの選手も技術があり、『ああ日本にもこんなサ
ッカーをやる高校があるんだ』と新鮮に映ったっけ。

それまでの日本の名門校は、頭髪は坊主刈り、CFに大きい選手を
おいて、守りをひたすら固めてのカウンターサッカーが多かったの
野洲高校の『技術のサッカー』には驚いたなあ。
しかし『技術は高くとも、このスタイルで結果を出すの難しく、勝
負になればカウンターサッカーのほうが勝つんだろうな。』と感じ
たっけ。その大会ではベスト8くらいで負けてしまったけど、数年
後に『野洲スタイル』で優勝したんだよな。

おいらは山本監督と考え方で共感できる部分が多く、楽しく読むこ
とができました。

第5章 日本サッカーの課題(ワールドカップドイツ大会を見て
ボールを持ったら、慌てるな ほか)

これはほんとにそう思うね。日本のFWなんて『急にボールがキタ』
なんて言っているくらいだもんなー。
VFの練習を見ても、ボール捌きがうまい人はいっぱいいるよな。
倉貫や藤田なんて練習のときのボール捌きを見るだけなら日本代表に
なれるのでは??というくらい上手いのだが、試合中の緊迫した場面
で平常どおりやれるかどうかが問題だよなー。