いま、地方で生きるということ



西村佳哲

3・11の震災以降、日本中の誰もが、「住み慣れた地」を離れる可能性について向き合わざるをえなくなった。 東京出身の著者は、以前から「どこで生きてゆくのか」というテーマを抱えていた。が、今回の震災を機に、地方で生きることの意味もまた変わった。
そうした思いをもとに、この5、6月に東北・九州を取材してまわった著者は、そこで何を訊き、何を感じたか・・・。

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近年、「近い将来、地方で生きていくことの難しさ」について考えはじめていたところである。教育、医療、就職、などなど、東京ばかりが一人勝ちのように見え、これからの田舎は沈没していくばかりだと感じていたからだ。

これは将来、息子のうちどちらか東京に就職するようなことがあれば、わずかではある全財産を処分して、土地を買ってみんなで移住してしまおうかなと考えたりして。そのときは、東京の地理はよくわからないが中央線沿線の立川あたりがいいのかなと。もし、息子のうちどちらかに海外志向があるならば、ニュージーランドあたりがいいのかなと漠然と考えたこともあったっけ。

そして今回の震災。長くなるので書かないが、これからの日本、そして地方に、今まで以上に希望が持てないのである。そんなときに図書館で見かけたこの本。テーマとしては考えていたことと合致するものだったので喜び勇んで借りてみた。

内容については・・・おいらの期待とはまったく違ったようで・・・
でも参考になったことも少しはあったかもな。これからもこのことについては色々と考えていきたいね。