ジェノサイド



高野 和明

急死したはずの父親から送られてきた一通のメール。それがすべての発端だった。創薬化学を専攻する大学院生・古賀研人は、その不可解な遺書を手掛かりに、隠されていた私設実験室に辿り着く。ウイルス学者だった父は、そこで何を研究しようとしていたのか。同じ頃、特殊部隊出身の傭兵、ジョナサン・イエーガーは、難病に冒された息子の治療費を稼ぐため、ある極秘の依頼を引き受けた。暗殺任務と思しき詳細不明の作戦。事前に明かされたのは、「人類全体に奉仕する仕事」ということだけだった。イエーガーは暗殺チームの一員となり、戦争状態にあるコンゴのジャングル地帯に潜入するが…。

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世の中の書評は絶賛しまくり。図書館で貸し出し開始後すぐに予約を入れたが一ヵ月以上後になってしまった。
感想はというと、次の展開が気になって、読む時間が早くくればいいのにと思うような一冊で面白かったですよ。

細かい部分では、治療薬のことが必要以上に細かく書いてあってわかりづらかったり、ちょっと不思議な作者の歴史観や主張がいくつも入っているところが気になったかも。

まあ、細かいことを気にしなければ、時間を忘れて充分楽しめる本であることは間違いありません。