THE WAR異聞太平洋戦記 



柴田 哲孝

太平洋戦争はいまだ謎に満ちている!   東京大空襲の前日に日本の謀略放送・東京ローズは空襲を予告する曲を流していた。山本五十六はなぜブーゲンビル島に散ったのか。驚愕の太平洋戦争「異聞」小説。

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3月10日、東京大空襲の日から66年がたったね。そんな日に読んでいたのがこの本。
今まで数多くの戦記ものを読んできたけれど、中には自分なりに疑問に思っていたこともいくつかある。その中でも、東京大空襲のとき、東京のかなりの面積が焼け野原になったわりには政治家などは犠牲になった人は極端に少ないような気はしていたぞ。

あと、山本長官の最後にしても疑問点はいくつもあったし、ノモンハンにしても、あんなに何もないところであれだけの規模の戦闘となったことは腑に落ちないけれど、どれもこの本のようなことはないと思うがね・・・それこそ画期的な意見でしたよw

著者は「事実に基づいたフィクション」とあるけれど、どこからどこまでが「事実」なのかもうちょっとしっかり書かないと、『トンデモ本』の域をでない気がするぞ。