気合だ!気合だ!気合だ!!!

天下分け目の湘南戦のあと、山本主将のコメントがあった。細かい内容については記憶にないが、「このような気持ちでいつも戦っていれば昇格できていた。」概ねこのようなコメントだったと思う。too lateのような・・・
山本主将の言ったとおり、あの試合に負けはしたが、選手たちの『このゲームに自分や家族の生活がかかっている』気持ちは充分に伝わってきて、そういう意味では熱く素晴らしいゲームだったと思う。しかし、シーズン通してはどうだったのだろうか。

おいらは今年のVFは、選手たちの『気持ちの面』で、今一つ不満の残る試合が続いていたようにも感じていたな。実際、新規参入チームとの対戦では玉際に弱いようにも見えたし、早い時間に先制点を入れると、安心してしまったかに見えた試合もあった。もちろん選手が一番勝ちたい気持ちであることはわかっている。生活がかかっている中で勝利給は大きい金額だしね。しかし今思い出しても、湘南戦のようにその強い気持ちが前面に出てくる試合は少なかったかな。
今は選手たちの契約更改の時期。今一歩のとこで昇格できず、来期年俸も減少しているであろう現実を、選手たちはどのような気持ちで迎えているのだろうか。

ロサンゼルス・ドジャース斎藤隆投手のインタビューを見たことがある。「この一球で選手生命が終わってしまっても悔いが残らないように、一球一球に気持ちをこめて投げている。」こちらも詳細は記憶にないが、概ねこんな感じだったと思う。もちろん斎藤投手は先発型ではなくクローザー、一球一球の重みは先発投手よりも大きいだろうし、今期のJ2の試合数は51試合という過酷なサバイバル、すべてに集中しきって戦うことは不可能なので、このような比較は乱暴すぎることはわかっている。しかし、斎藤投手は度重なるケガから一時引退を考えたが、『たった一球度でもいいからメジャーで投げたい』と、マイナー契約からスタートし、このような強い気持ちでメジャー屈指のクローザーとなっていったんだよね。おいらもお金を出して見にいくからには、勝敗は二の次でいいから気持ちの入ったプレーを見たいな。いつもこのような気持ちのプレーを続けていれば、後半ロスタイムにポストに当たったボールが正面に転がってきて勝ち越したり、追いついたりするものなのだろう。

来年は36試合なので15試合も減ることになる。試合数は少なくなるので一試合一試合の重みが増すよね。51試合、こんな気持ちで戦っていれば過労死するかもしれないが、36試合ならなんとかなるかな?
今年の反省から、開幕戦から気持ちの入った試合真剣勝負が見られるなら結果はついてくると思うが、こればかりは始まってみなければわからないな。

技術、戦術が大事なのはわかっていますが、負けるときでも、『屍は前のめりになって斃れているような負けかた』なら、貴重な時間とお金を使っても見にいく価値があると思うのですが。
内田監督はどのようなチームにしていくのでしょうか。