未踏峰


笹本稜平 (著)

ここで逃げたら、
死ぬまで人生から逃げ続けることになる――

ハンデを背負った三人の若者と、
未来を手放した伝説の登山家。
運命の出会いが、「祈りの峰」への扉を開く。
ヒマラヤを舞台に、人間の希望を描く感動長編!

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本屋に積んであるのを見て、手にとって簡単に中身を見たら買いそうになりましたね。
図書館に予約を入れ、しばし待ったところ来ましたよ。

さりげないストーリーの中にもいろいろと含むものもあり、いろいろな楽しみかたができますね。タイトルからして硬派な山岳小説なのかなと思いましたが、いわゆる青春小説というか、『未踏峰』を目指すことにより、人間として成長していく姿が頼もしいですね。
パウロさんのセリフを借りての作者の言葉、笹本さんが今までに素晴らしい人生を歩いてきたことがわかるような味わい深いものがあり、心に染みます。

生きていることが自体が意味のあること、誰かの幸せのために生きる幸せ、夢や希望を持ち実現していく素晴らしさ、決して最後まで諦めない心、それをなしとげても賞賛されることもなく、その人の胸の裡だけに刻まれてこれからも生きていくこと、いろいろと教えられます。

しかし・・・なんだよこのサブタイトルは・・・おいらなんかいつも逃げているからいつも人生から逃げ続けているし、頑張れるけど頑張っていないぜよ・・・
まあ、おいらは風呂の温度も何事も、『いいかげん』が一番だと思っています。ハイ・・・