マラドーナ自伝
ディエゴ・アルマンド・マラドーナ
生い立ち、栄光、疑惑、挫折…。稀代のスーパースターが初めて全てを語った!サッカーを愛し抜いた男の、波瀾に満ちた半生。世界中で話題沸騰!金子達人書き下ろし『サッカーが好きで好きでたまらない子供』も収録。
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今まで見てきたサッカー選手の中ではマラドーナが史上最高のプレーヤーだとおもいますね。しかしマラドーナのフィールドでのプレー以外ものは好きになれなかったな。
コカイン使用で逮捕、イライラしてくるとラフプレーも多いし、監督、球団、同僚への度が過ぎる批判、マスコミへの空気銃発砲なんていうのもあったっけ。
この本を読んでみても、やはり周りの人すべてを敵にするかのような攻撃性を持つ人なんですね。あんなに素晴らしいプレーが出来るのにと思います。
この本でも触れていますが、86年W杯のアルゼンチン対韓国、おいらはたまたま生放送でこの試合を見ていたときのことを思い出したけれど、あの試合は酷かったな。サッカーではなくてテコンドー(跆拳道)のような蹴りをいくつもくらい、ピッチ上で何回もマラドーナは転がっていたなあ。
マラドーナといえば06年ドイツ大会のときには驚きの場面が。アルゼンチン代表の試合で、太ったおじさんがアルゼンチンのレプリカユニを着てタオルを振り回して一生懸命応援している姿が画面に映し出される。なんとマラドーナではないか・・・一人のサポとして声援を送る姿に感動しましたね。
しかしその後に笑える話を記事で読んだことがあります。次の試合で協会がマラドーナの席をいくつか用意したが、もっとよこせと要求を出し、それが聞き入れられないと帰ってしまったという。さすがマラドーナだよね。
思うにマラドーナは永遠の悪童なんだね。史上最高のプレーができながら史上最悪の面も併せ持つし、自分が思えばたった一人でも応援する。何か気に入らなければそのまま帰ってしまう。
こんなマラドーナに代表監督なんて恐ろしくて任せられないのが普通だと思うが、アルゼンチンのサッカー協会も何を考えているやら。たいしたものだ。苦戦中のようですが・・・