目指すは『優勝』

前半戦が終了した。現在の順位は、首位とは勝点8、昇格圏内の3位までとは勝点2差の4位だね。
前半戦は、『ここの試合を勝てば2位浮上』や『球団初の*連勝』のチャンスも何回もありながら、それらの試合をことごとく落としてしまい、チームも波に乗り切れず、県民全体も今一歩のところで盛り上がりに欠けている感覚があるね。
昇格した2005年度もこういうことが何度もあったか。こんなことが伝統になっては困るのだけど・・・

さて、前半戦を振り返り、いくつか気になったことがあるけれど、今回はその中の一つについて。
24節、6月27日(土)、アウェイで徳島ヴォルティスとのゲーム

山日の報道によると、細かい内容は忘れてしまったが、『安間監督は、練習に度重なる遅刻の藤田を、罰として遠征に帯同しない』というような記事があったよね。この記事は事実だったのかな?
そりゃあ誰がどう考えたって度重なる練習の遅刻は悪いことだ。特に藤田はベテランで背番号10の中心選手。遅刻が重なればチームの和も乱れるだろうし、若い選手にも示しがつかないよね。だけどその罰のために主力を外して自ら戦力を落として試合に臨むなんてことがあっていいのだろうか・・・

では、藤田に対する罰則には何が相応しいのかは、サッカー界の慣例があまりわからないおいらには正直よくわからない。罰金かな??だけど試合に出場させないのは違う気がするよ。
彼らはプロ選手だよね。多くのサポが選手たちに望んでいるものは『健全な人格の形成』なんかではなく、最も優先するべきことは『勝利』だけだと思うんだよね。

もちろん安間監督が考えることもわからないではない。推測をしてみると、これからも長い期間の戦いが続くが、練習中に手を抜く選手は主力だろうと外される。その危機感をみんなが共有し、努力する選手が報われて、リーグ戦で結果が出ればそれはいいことだろう。
また、昨年後半、怪我で本来の調子が出ない藤田を使い続けて優遇したことへの批判もあるとも聞く。特例を認めない方針を打ち出す必要があったのかな。

徳島戦についても、藤田はいないが他の選手で充分代用は務まるだろう。この処置により他の選手も多少は納得してくれるだろう。藤田もこれで懲りてくれて遅刻がなくなるだろう。とでも考えたのかな?素人の邪推だけどね。そうそう、試合後のコメントはこんなだったね。

「彼が不在の影響については、あれほどの選手なので全くないと言ったら嘘になると思うのですが、ただそれを埋めるだけのメンバーもいましたし、それほど圧倒的に劣るプレーはしていなかったと思います。逆に個人的な理由から彼を使うことによってチームがバラバラになるよりも、もう一度まとまって勝とうと。それで逆に負けたことによって、まだまだやらなければいけないなと認識できましたし、この敗戦をポジティブに受け止めてやっていきたいと思います。また彼も自分がどういう位置にいるか再確認できたと思いますので、その分を今後返してくれたらいいなと思います」

だけどね・・・藤田を外した結果、徳島戦は負けたよ。その次は栃木にホームで引き分けだ。湘南戦でも負けてしまい上位2チームとは大きく開いてしまったよね。もちろん結果論さ。だけど徳島戦の前までは絶好調、直前の福岡戦なんて6-0だったじゃないか。誰が見ても明らかに徳島戦以降は調子を落としているよね。おーい、安間監督、藤田を外すことで何か得られたものは一つでもあったのかい? 何かあって、後半に生きるようなものだったらいいけどね。

休日に自分の時間とお金を多く割いて勝利を願い、徳島まで応援に駆けつけたサポも可哀相だ。自ら戦力を落としてしまい、今できる最高のパフォーマンスをサポに見せることができなくての敗戦なのだから。彼らは帰りの道程はさぞかし辛かったことだろう。

たしかに監督はいろいろ言われてたいへんなものだよね。『監督には二通りしかない。クビになった監督とこれからクビになる監督だ』ハワード・ウィルキンソン監督のこんな言葉は有名ですよね。サッカーの監督は自由裁量の部分が大きい分、結果が出なかった時には真っ先に責任を追及されるものだろう。安間さん、『藤田外し』に出た直後の成績について、責任はないのかな?藤田は今後遅刻をしなくなったかもしれないが、得られなかった勝点は復活しないぞお。上位陣との戦いが続く次節以降がとても心配なんだよね。おいらの杞憂に終わればいいのだが・・・

この件、どう言ったらいいかわからないがすべてに残念なのです。
まず一番に、VFの主力中の主力、King Of Kofuの藤田のこのていたらくに残念。こんな行動が続けば、何かの原因で本来のパフォーマンスが戻らないときや、活躍が給料と見合ってなければ真っ先にクビになるだろう。『生活していけなくなる』藤田もそういうリスクをわかっているのかな?

他の選手も、「あれで試合に出られたらおかしい」とかのコメントもあった気がする。『藤田はあんなでも特別扱いかよ』というような嫉みの話も昨年から伝わってくる。なんかサッカー選手間のイヤな部分が見えてきて不快でしたね。遅刻が多い藤田を使い続けると『バラバラになる』ようなお子ちゃまチームだったのですかね。これも残念。

フロントも、監督が試合に外す決断をする前に藤田とよく話をして、遅刻には罰金とか何か他の手段はなかったのかな?そうすればここまで問題が大きくならず恥をさらすこともなかったのにと残念に思う。

さてさて、後半も厳しい戦いが続きます。VFは今4位、J2昇格組に負けたり、惜しいところで勝ちきれなかったりと、C大阪や湘南のような圧倒的な力のチームではないようです。この順位が今のVFの力なのでしょうね。後半戦はどの対戦相手にも驕ることなく、常に謙虚で最後まで走りぬくサッカーをしてほしいものです。
その上で、後半戦は『優勝』を目指してもらいたいと思うのです。もちろん『昇格』することが第一目標でしょうが、そうなると『3位に入ればいい。仙台より上にいればいい』という心の緩みにもつながりかねません。
首位まで勝点8差は充分逆転可能な数字です。『優勝』目指して頑張れ!!ヒリヒリするような昇格争いの灼熱感を期待します。