君たちに明日はない 借金取りの王子

君たちに明日はない



垣根 涼介 (著)

リストラを専門に請け負う会社に勤めている真介の仕事は、クビ切りの面接官。昨日はメーカー、今日は銀行、女の子に泣かれ、中年男には殴られる。はっきり言ってエグイ仕事だ。それでもやりがいはあるし、心も身体も相性バッチリの恋人もいる。そして明日は……? 笑って唸って泣かされる、恋と仕事の傑作エンタテインメント!


借金取りの王子



垣根 涼介

村上真介はリストラを請負う会社に勤めるサラリーマン。昨日はデパート、今日はサラ金、明日は生保に乗り込んで、泣かれたり、殴られたり。相性バッチリの恋人陽子は恐ろしく気の強い女で、すんなり結婚とはいかないし、真介の前には難題山積み。だけど明日は来る――。他人事でないリストラ話に思わず涙。働く人必読の面白小説!

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

いやあ、この2冊は面白いですよ。『ワイルド・ソウル』も最近の中ではホント面白い本だったし、垣根 涼介さんはお気に入りですね。

この2冊は、『リストラ』という、サラリーマンにとっては大きく難しい話を、軽いタッチで楽しく読める中にも、奥は深くて考えさせられるものがしっかりあって夢中で読めましたね。連夜寝不足になってしまうほどだったよ。

いくつかのショートストーリーで構成されていますが、表題『借金取りの王子』は秀逸ですね。このシリーズは続編もまだありそうなので期待です。