チーム



堂場瞬一/著

母校代表としての箱根駅伝出場を逃した「敗れた強者」たちのチーム「学連選抜」が挑む二日間、東京~箱根間往復217.9kmの苦闘と激走。誰のために、何を背負って俺たちは襷をつなぐのか。俊英が迫真の筆致で描ききる、入魂の駅伝小説。

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お正月の風物詩ともなった箱根駅伝、好きな人が多いよね。駅伝という世界にはない独自のルールの競技、日本人の心をこれほどまでに惹きつける理由は何なのだろうか?
『チーム』のために、『個』の力を限界まで出し切って一本の襷を繋いでいく、そんな中に日本人の心が揺り動かされるのだろうね。

さて箱根駅伝、見たときに『学連選抜』というチームがあったよね。出場を逃したチームの中から強いランナーを集めて出場ていると聞いている。これなら単独チームよりは強そうにも感じるのだが、そうならないのが駅伝であり『チーム』の力なのだろうか。

この本は、その『学連選抜』の『チーム』の物語です。楽しく読めました。

また、物語の楽しさだけでなく、技術的なことも参考になる部分があったな。この本の中では走るフォームのことがよく書かれていて、『走るときのフォームというものは、こんなにも大事なことなのだ』と再認識させられたね。なかでも坂を登るときのフォームはとても参考になったね。試してみたら、楽に登れたような気がするよ。