日本の分水嶺 地図で旅する列島縦断6000キロ



堀公俊/著

降り落ちた雨の行く先は太平洋か日本海か?その運命を決める一本
の線=大分水嶺には、自然と人間の大いなるドラマが秘められてい
た。「日本の背骨」を描いた128の物語。

目次

1 北海道編―大雪山系は大分水界の交差点
2 東北編―東西交流に立ちはだかる奥羽山脈分水嶺
3 関東編―関東平野を取り囲む上信越国境の大分水界
4 中部編―日本の秀峰をつなぐ大分水嶺トレッキング
5 近畿編―歴史とロマンあふれる関西の大分水界
6 中国四国編―瀬戸内海をはさんで二本の大分水界が走る
7 九州編―九州の大分水界には日本のルーツがある

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ぶんすい‐れい【分水嶺】 という言葉、山をやる人にはわかるけれ
ど、普通の人は『何のこっちゃい?』と思うよな。
ネットの辞書で調べると、
『分水界になっている山稜(さんりょう)。分水山脈。』とあるが、よけ
いに訳が分からんがな・・・

簡単に言うと、その川の水が太平洋が流れていくのか、日本海側に流
れていくのか、その分かれ目を『分水嶺』と言って、それを一本の線
で繋いでいったものを『大分水嶺』と言い、日本列島では6000kmに
もなるらしい。
この『分水嶺』という考え方、日本独自のものかと思っていたけれど、
外国のほうが盛んであることをこの本で初めて知ったな。

雑誌『山と渓谷』で、『日本ではまだ大分水嶺6000kmを走破した
記録はない』みたいな記事を昔に読んだ記憶があるけれど、今はどうな
っているのかな。
まあ、おいらは、この『分水嶺』にはあまり興味はわかないようである
が・・・

新千歳空港を通る大分水嶺や、そこからすぐ海なのにはるか遠い海まで
旅する分水嶺があるなど、けっこう面白い地点もあるね。