北岳~塩見岳~伝付峠1日目

今回は普通の登山者の気持ちが味わえましたよお。
荷物は重いし、登りで疲れて、下りは膝が痛いという・・・


5:11発、朝一番のバスで広河原へ行く。
乗ってから思い出す。ああそうだ、おいら乗り物に弱いんだっけ。
外はまだ暗いし窓ガラスも曇っているので、外の景色が全く見えない。
バスの次の動きがわからないのだ。動きは鈍いがスペースマウンテン
の兄ちゃんみたいなものだ。
カーブでの大きな揺れの連続や悪路での縦揺れで、夜叉神を通過する
頃にはすでに具合が悪い。広河原に着く頃には生唾が出てきてグロッ
キー寸前、登る前からヘロヘロである。
これを書いていても思い出して具合が悪くなったよ・・・。

しばし休憩してから人の流れの最後尾、6:40に広河原スタートす
る。う!荷物が重いぞ・・。覚悟はしていたけれどやはり脚が上がっ
ていかないな。
北岳山頂に登るには、白根御池小屋経由のほうが一本の直線でいいの
だが、おいらは大樺沢の景色が大好き。ここから見るバットレスも迫
力あっていいやね。今回ももちろん大樺沢経由である。

登りでは珍しく多くの人に追い抜かれる。トータルでは5~6人くら
いの人に抜かれただろうか。抜いていった人は装備からしても岩ヤの
ようである。みんな若くて屈強なクライマーっぽかったが、それにし
ても、おいらのペースがまったく上がらない。
八本歯のコル周辺では紅葉が最盛期、とてもすばらしい景色であった。

吊り尾根にザックを置いて10:40頃北岳山頂、往復する。カメラ
をザックに忘れた。




さて、11:10北岳山荘のベンチで本日一回目の休憩。休んでタイム
を確認する。 なぬ!?予定より1時間以上遅れている?そんなバカな!
そこまで遅くはないはずだぞ。
確認してみるとコースタイム検討の際に、70分を足し忘れた単純なミ
スだが、後の予定が大きく来るってしまう。こういうことは危ないやね。
農鳥、西農鳥を往復できるかが心配になってくるが、今考えても仕方な
い。間ノ岳まで行ってから考えようと、昼食を食べてから先を急いでみ
るが、まったくペースがあがらない。

13時、間ノ岳の山頂で考える。これなら農鳥、西農鳥を往復して熊ノ
平小屋へ行けばおそらく到着は7:00頃になってしまうだろう。疲労
感はないが、熊ノ平小屋方面は初めていくところで様子がわからない。
まったくペースも上がっていかないこともあって農鳥は無理と判断。
ゆっくり山頂で休んで付近で遊んでから先へ進むことにした。





珍しく写真をたくさん撮る。4枚も。おかげでバッテリーなくなる。

三峰岳は岩だらけの山で標高2,999m、景色もいいね。なんの理由
で標高の高い山のランキングに入っていないのかな。
三国平はいいところ、素晴らしい景色である。間ノ岳農鳥岳など、こ
ちら側から見たことはなかったもんな。雲上の楽園だ。

熊ノ平小屋へ15:15頃到着。閉鎖されている小屋には単独行者とお
いらたちだけ。ここの水は最高に旨いよ。
小屋のテラスで夕焼けに染まる農鳥岳を眺めて、ホットウイスキー
飲む。最高の気分だね。しかしこの時期外は寒いね・・・もっと飲みた
いが、いつも懲りているのでこれくらいにしておく。そうはいっても達観、
ウイスキー400ml飲んだのは多すぎないかい?
小屋の中でラーメンを食べて17:30頃には就寝する。(早w