古写真で見る失われた城



平井聖/監修 小沢健志/監修

写真は歴史の「生き証人」!幕末から戦前までの貴重な古写真で、今、蘇る失
われた城の全貌!海外も含め、各地を取材して発見した古写真330点余を厳選し
て収録、明治維新や戦災の際に失われた日本人の文化遺産たる全国の城原風景
を再現した、価値ある一冊。

目次

第1章 大名と役人の写した城
第2章 外国人が撮った城原風景
第3章 写真師冨重利平の名作熊本城
第4章 海外で見つけた幻の城古写真
第5章 全国の城古写真一覧
第6章 城古写真の魅力

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この本は『城好き』を自称する人間にとっては一級品の本だろう。

城は、明治維新後には『無用の長物』とされ、邪魔者扱いされて取り壊さ
れることが多かったのだな。
戦災でも多くが焼失し、現在では、現存する天守閣の城は12しかないの
だが、この本は古写真により『失われた名城』を紹介している。

さて、甲府城はいったいどうだったのだろう?普通に考えれば天守台もあ
るし、おそらく天守閣はあったのだろうが、絵でも写真でもまったく証拠
がないらしい。おいらの家のお蔵に、ご先祖さんが写真師に撮らせた写真
でも眠っていればいいのだが、貧しい小作農の末裔の家にはお蔵は無縁だ
ね。