いまだ下山せず!



泉 康子 著

天空に聳え立つ白い「槍」。その姿に魅せられて厳冬の北アルプスへ登った
三人の男たちが行方不明に。猛吹雪の中、彼らはどこに消えたのか。聞き集
めた他パーティの証言から三人の軌跡を追い、推理を重ねていく山仲間と家
族は、苦悩のうちに、やがて大きな謎に直面する…三人は最も危険な"冬の
沢"を下ったのか?…
ミステリアスな「事実」を積み重ねて真実を追う感動のヒューマン・ドキュメント。


第1章 消えた三人
第2章 難解なパズル
第3章 槍への道
第4章 北アルプス証言地図
第5章 赤いヤッケが笑った
第6章 男たちの残像
第7章 常念入山
第8章 一ノ沢遡行
第9章 沢動く
第10章 雪渓の下に


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図書館から借りていた本は読んでしまったので、蔵書の中から何を読もうか
な本棚の目立つところにあったこの本を手にとってみるが、?この本読んだ
ことあったっけ??記憶にないな。
自分で買ったのか、さくぞーから借りていたのかも思い出せないが、読みだ
して-みても未読のようだ。おいらにとっては珍しいこと。

さてこの本、作者の創作だったらいいのだが、同じ山の会の3人が遭難死し
てしまったときのことを綴ったドキュメント。読んでいくうちに気が重くなってくる
な。
おいらは冬は里山しかやらないので、厳冬期のアルプスへ行く人の気持ち
はあまりわからないが、それでも映画『ミッドナイトイーグル』のエンドロール
で奥穂の映像は心をうつものだったな。そういう景色を求めてきっと行くのだ
ろう。しかし、遭難はいかんよ。

やっぱり山は夏がいいようである。