著者名
沢木耕太郎/著

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世界でもトップクラスのクライマー、山野井泰史、妙子夫妻についての
ノンフィクション本。
2人でヒマラヤのギャチュンカンにて命からがら帰還したけれど、代償
は大きく、山野井泰史は凍傷で手や足の指を10本失ったのだが、山野
井泰史が看護師に言われた言葉とは、『バルタン星人のような手になっ
ちゃって』だそうです・・・

沢木耕太郎が淡々とした文章で進めていくのだが、その文章の中にヒマ
ラヤの情景が浮かんでくる。楽しく読めました。

山野井泰史、かつてのように、もう一流のクライムはできないかと思っ
ていたけれど、近年では復活しつつあるのだな。