剣岳登山 @試練と憧れ



これは馬場島の早月尾根の登り口の碑に書いてある言葉だ。 
ここから見る剣岳は遥かかなたに遠く、標高差もあり、まさ
に『試練と憧れ』という言葉が似合いそう。
登ってみると、コースも整備されていて危険なところもなく、
楽勝かと思ったのだが、悪天候に捕まって『試練の山』とな
り、『岩と雪の殿堂 剣岳』を充分味わった(w


2:30には達観をお迎えに行く。白馬周辺では満天の星空で
天気はダイジョウブそうだ。日本海へ出て北陸自動車道を走る
剣岳が見える。朝日を浴びて美しい。
天候次第では室堂からの入山も検討していたのだが、その心配
はなさそうだ。

上市駅にスクーターを降ろし馬場島へ向かう。支度をして7:
30に登山開始する。

そんなにペースはあがらないものの、まあ順調に登っていき
10:43 早月尾根小屋到着する。



このへんから紅葉も盛りになってくるが徐々に天気も悪くなっ
てくる。空は明るいのに進む方向はガスの中。



標高2800m地点で13:00前だったか、これなら目標と
していた6時間での登頂は余裕のようだ。しかしここからいき
なり悪天候に捕まってしまう。雲の中に入ってしまった感じか。

カッパを着たり雨対策をしてから登りだすが、支度に手間どっ
たりペースがあがらず剣岳山頂まで約1時間かかってしまった。





剣岳山頂では何も見えず、すぐに下山開始するが、ここからが
本当の『試練の山』になった。
カニのヨコバイでは濡れた石が滑る滑る。よりによって一番の
難所で悪天候に捕まってしまうとは・・・。
もの凄い強風で顔に当たるのはみぞれ、風上を向くと顔が痛い。
足を滑らせば危ないので一歩一歩慎重に足を運ぶ。達観もメガ
ネが曇ったり苦労しているようだ。達観曰く、「自分の家で飼
っているミニチュア・ダックスフントが階段を登ったがいいが
下れなくて困っているのと同じ状態」だそうだ。

結局下りはコースタイムよりかかってしまったがいたしかたな
い。
16:35に剣岳荘に到着。当初の予定ではここよりは空いて
いるであろう剣沢小屋までの予定だったが、今から向かえば1
7:00を過ぎてしまいそうなのでここまでとした。

雪で倒壊したが、再建なった剣岳荘はきれいでシャワーも暖か
い。この日は50人ほどが泊まっているそうだ。
おいらたちは次の日の出発は早くないので食堂でチビチビ飲み
続ける。