原チャリ野郎のハラペコ日本一周



原チャリ野郎のハラペコ日本一周 74日間1万3390km8万5909円の旅

たかが10万円、されど10万円、10万円をポケットに詰め込んで、夢を追いかける旅に出た。

目次


とんでもない旅が始まった―千葉県市川市秋田県秋田市
ライダーの心は年の差を超える―秋田県秋田市→北海道浜益郡浜益村
宗谷岬、北の果てで思うこと―北海道浜益郡浜益村→北海道目梨郡羅臼町
そこには変わらない風景があった―北海道目梨郡羅臼町→北海道函館市
後悔先に立たず、飛び出せ青年よ―北海道函館市→千葉県市川市
偶然の連続が旅をつくる―千葉県市川市和歌山県西牟婁郡串本町
感激の再会、親友は今も―和歌山県西牟婁郡串本町徳島県海部郡海南町[ほか]

原付バイクでの日本一周、おいらはこれはやってみたかったな。
共に旅するバイクはモンキーBAJA

          ↑ 腰痛に悩まされそうなバイクである。

ちなみにこういうバイクだよー。



おいらは高卒で働きはじめたのでこんなことはできなかったけ
れど、若い頃はこんなことも夢見たっけ。
今となってはドロップアウトすることもないだろうけれど、昔
はそういう願望もあったからなー。

しかし、読んでいくうちに違和感が多々でてくる。
筆者は「旅こそが人生」のようで、今までも、そしてこれから
も旅を続けていくんだろうけれど、普通の人はどうなんだんだ
ろう?
もちろん若いうちはいろいろ世界など旅して見聞を広げること
はいいことだけど、筆者は「旅に出る」ことこそが至高のよう
に感じているように見受けられる。
まあ、「旅人」の価値観からすれば、どれだけの間、どこへ、
どんな手段で旅していたががステータスになるのだろうけど。

『趣味』というものを、自分が仕事や生活をしていくうえで潤
いや糧とするのか、それともそれ自体が人生そのものなのかは
その人の生き方だけれども、うーん・・・うまくは言えないが、
本のところどころに出てくる筆者の考え方にはなかなか同調で
きないものがあるな。

そのせいかもしれないが、読んでいてもなんとなく批判的にな
ってしまう箇所も多いかなあ。

この本のフレーズにあるように、『10万円以内で行く』とい
うことにしたならば、何件もの知り合いの家に泊まってご馳
走してもらって10万円以内で収まるよりは、10万円超えて
しまっても極貧でいったほうが価値が高いとおいらは思うのだ
が・・・
また、キャンプ場の管理人が朝きたらお金を払いたくないので
ダッシュで逃げたとか、そんなことしてまで10万円以内に
収めてもなあ・・・

なかなか考え方には共感できなかったけど、カブでの旅は楽し
そうだし、この本のイラストはおもしろかったな。

おまけだが・・・
「腹ペコ野郎」とはいってもけっこう食ってるぞ(w