モー革命 古庄弘枝

知っていますか?日本の97%のメス牛たちは、牛舎に一生閉じ 込められて輸入穀物を食べていることを。 一方、一年中昼も夜も、山地(やまち)に牛を放す山地酪農家 がいて、彼らがつくる牛乳は、安全で、四季の味がすること を―。 山地酪農に生きる「山の哲人」酪農家たちのリポート。

目次

1章 山地酪農にであう(牛が天寿を全うできる牧場 「酪農」の落とし子 ほか) 2章 「エコロジー牛乳」の誕生(家族をつくる 厳冬の夜も放牧 ほか) 3章 メス牛は訴える(「アウシュビッツ」化した畜舎 セックスすることを奪われた牛 ほか) 4章 山地に生きる「哲人」たち(猶原恭爾さんの教え 山地酪農をひっぱる賢者たち ほか) 5章 酪農の川上から川下まで(統一ブランド「四季むかしの牛乳」 牛乳プラントを建設する ほか)

おいらは直接に牛を担当したことはないけれど、同じ課の人のお 手伝いで畜産農家へよく行った時期もあった。 まあ、あんまり詳しくは言えないけれど、この本のみだしや目次 はちょっと刺激的すぎるが概ねこんなとこか。

北海道の酪農っていうと、青く広い空の下、広々とした草原で牛が のんびり草を食べている牧歌的なイメージがあるけれど、実際には 牛舎に繋がれているだけの牛がけっこう多いことだろう。

また、島田紳助だったか?昔にやっていたお見合いテレビで、北海 道の酪農地帯が舞台だったことがあったが、そのときに「年収が2 千万」という話に女の人達が驚いていたけれど、その時に、「収入 はよくても億以上の借金を抱えている人が多いんだよなー」と感じ たことが記憶にある。

この本のような山地酪農、こんなとこで育った牛の牛乳を飲みたいし こんな酪農家が増えてくればいいが、実際にはこれで生活していくの はたいへんなことだろう。