遠き雪嶺 Nanda Kot /谷甲州 

昭和11年、ヒマラヤ処女峰ナンダ・コート初登頂に夢を賭けた日本人が
いた…。「新田次郎文学賞」受賞作家渾身の書き下ろし超大作900枚!取材、
構想10年、これぞ日本山岳小説の未踏峰

連休中はこの本を読んでいたのだがまったく進まなかった。読み始めても
5分くらいで記憶を失ってしまうのである。
これには前に書いたように、朝7㌔のジョギングと1日の庭仕事の体の疲
れと、夜の大酒(w のせいなのだが、実はそれだけではないような気が
していた。

最近の本は「物語の展開のスピーディーさ」というのも問われると思うの
だが、この本はナンダ・コートへ行くまでの準備がいかにたいへんだった
かを細かく書いてあってなかなか物語が進行しないのである。

読んでいても、てっきりノンフィクションかと思っていたけれど、立教大
学の遠征隊の実話を基にしたフィクションの話のようである。どこまでが
実話でどこからが創作なのかなー?。

ヒマラヤへ行ってからの話は楽しく読めました。