和田の130キロ台はなぜ打ちにくいか 佐野真
こんな本を図書館で偶然みかけたので早速読んでみた。昔
からのおいらの疑問だったことがそのままタイトルになっ
ている。
おいらはサッカーが好きだがプロ野球もたまには見る。球団
で言えば中日ファンだ。
プロ野球を見るときは好投手を見るのが大の楽しみで、中日
・川上憲伸、西武・松坂大輔、阪神・藤川球児、ソフトバン
ク・和田毅投手が大好きだ。その中でも特に和田毅投手が大
好き。投げ方がホント美しいんだよなー。見とれてしまう。
いつだったかで松坂と投げ合ったとき、ちょうどNHK衛星
第一で放送していたけどテレビの前を動くことができなかっ
たっけ。
和田投手は早稲田大学時代に、江川のもつ奪三振記録を塗り
替え、ダイエーに入団し、優勝投手やオリンピックでの好投
など輝かしい経歴をもっているけれども、見ていていつも疑
問があった。球速が135km前後なのである。高校野球の投
手のほうがよっぽど早いのに強打者から次々に三振にとれる
のはなぜ?それもストレートで三振をとる。西武のカブレラ
なんかストレートを三球三振してたよなあ。
おいらの分析では、ストレートと変化球のスピードの差が小
さく、まったく同じフォームで、しかも手が隠れて遅れてで
てくるので打者はタイミングをとるのが難しいからなのかな
と思っていたがそんな単純の話ではなかったらしい。前にオ
リンピックで対戦した相手チームの打者が、和田の球を、
「こんな球は見たことがない」みたいなとコメントを残して
いた記憶があるけど、和田のストレートは来るとわかってい
ても打てない135㎞の凄いストレートだそうだ。
ではどこが凄いストレートなのかというとそれ以上のことは
まったくわかっていなかったが、偶然こんな本に出会い、和
田のストレートがどういう球か少しは理解できたかもしれな
い。
この球を投げる秘訣は、たゆまない努力と研究、徹底的に走
りこんでの下半身の強化などけっこう地味なようである。